月の遠地点のリリス

月の遠地点のリリスとは

【目次】

  1. 「リリス」「ブラックムーン」「ダークムーン」ついて
  2. 月の遠隔地の「リリス」の3つの計算方法
  3. それぞれの計算方法と考慮すべき点

「リリス」「ブラックムーン」「ダークムーン」について

「リリス」と呼ばれるものにはいくつか種類があります。

  1. 小惑星のリリス
  2. 月の遠地点のリリス。ブラックムーンとも呼ばれる。
  3. ダークムーン。地球のもう一つの衛星。実証されていないため架空の天体。

月はありのままの私、本当の心の中を表すと言われますが、月の遠地点のリリス、ブラックムーンは、もっと深い部分、その裏側に隠された欲望、かなえられていない望みなどを表すと言われます。

「月の遠地点のリリス」の3つの計算方法

月の遠地点のリリスは占星術の解釈にとってとても重要なのですが、計算上の問題を含んでいるため、多くの誤解があります。

以下の3つの計算方法があります。

  • mean (ミーン、平均の)
  • true、osculating (トゥルー、真実の、曲率円、接触円の、曲線の内側に接している円の)
  • natural、interpolated (ナチュラル、自然の、補間の)

それぞれの計算方法と考慮すべき点

【Mean、ミーン、平均の】

Mean (ミーン)というのは、「平均」という意味ですが、天文学的に正確な月の位置を計算できなかった時代に、「地球と月の重心」の周りを月が完全な正円形に回っていると仮定して導き出したものです。

月が地球中心に回っているのか、地球と月の重心を中心に回っているのかという違いも、しょせん全部を平均してしまうので、考慮していません。

正確な位置を計算できなかった時代の計算方法です。

【True、Osculating、トゥルー、真実の、曲率円の】

一方、true(真実の)あるいはosculating(曲率円の)の月の遠地点は、必ず地球中心で、月の速度ベクトル(速度と進む方向、重力による影響を考慮)を元に計算されています。

あくまで地球中心で、「地球と月の重心」といった考え方は採用していません。

ただ、この方法も、月と地球という2つの天体だけで導き出すもので、実際には太陽の引力が強く関わってくるのですが、その影響を考慮できていません。

【Natural、Interpolated、ナチュラル、自然の、補間の】

遠地点と近地点を通る月の実際の動きの補間から求める方法があり、これをナチュラル、自然の、または補間の遠地点と呼んでいます。

太陽の引力を受けるため、月の遠地点と近地点はそれぞれ別々の曲線上にあり、互いに反対のポイントではないのです。


どの計算方法を採用するかは占星家の考え方によりますが、これらの「リリス」は何度もずれた場所になってしまいます。

スターナビゲーターは、現在、「True、Osculating」のリリスを表示しています。

スタナビ無料版をご利用の場合は、「小惑星を表示する」にチェックを入れると「True、Osculating」の月の遠地点のリリスが表示されます。

有料版の場合は、「設定」画面でリリスのマークを表示するようにしてください。

ぜひチェックしてみてくださいね!

  1. この記事へのコメントはありません。